夫が怪しい。
でも、不倫していると決まったわけじゃない。
帰りが遅い日が増えた。
休日出勤が増えた。
前より会話が少なくなった。
なんとなく態度に違和感がある。
それだけで「不倫してる」と決めつけるなんてできないし、だからといって、何も感じていないふりをするのも難しい。
私自身も、最初はそうでした。
何かがおかしい。
でも、勘違いかもしれない。
その間をずっと行ったり来たりしていました。
今の私が、あの頃の自分に一つだけ言うなら、
まず、気長にメモを取って。
です。
いきなりスマホチェックなんてできない。
「夫が怪しいと思ったら、スマホをチェックする」
そういう話を見かけることがあります。
でも、実際にはそんなに簡単じゃないと思うんです。
まだ何も分かっていない。
自分の勘違いかもしれない。
まさか自分の夫が、という気持ちもある。
そんな状態で、いきなりスマホを見たり、財布や持ち物を調べたりするのは、ものすごく勇気がいる。
私も最初から証拠を探していたわけではありませんでした。
むしろ、
私は何もないことを証明したくて探していた。
そんな気持ちだったと思います。
何も出てこない。
何も出てこない。
そう確認しながら探していました。
だから最初は、ただ記録する
まだ「何かある」と確信できない時期なら、最初にすることはもっと地味でいいと思います。
日記とまでいかなくてもいい。
手帳の端でも、カレンダーでも、自分だけが見られるメモでもいい。
例えば、
- 何時ごろ帰ってきたか
- 休日出勤で出かけた日
- 会議だと言って帰りが遅くなった日
- 同僚と飲んで朝帰りした日
- 普通に定時で帰ってきた日
そんなことを、淡々と残しておく。
怪しい日だけを書くのではなく、普通の日も書いておく。
ここが結構大事だと思います。
最初から「証拠を集めよう」と身構えるのではなくて、
日々の出来事を記録しておく。
それくらいでいい。
点だった出来事が、あとから線になることがある
一つ一つを見れば、何でもないことだったりします。
仕事が忙しかっただけかもしれない。
本当に飲み会だったかもしれない。
本当に休日出勤だったかもしれない。
でも、しばらくメモを続けていると、
「あれ?」
と思うことがあります。
なぜか水曜日だけ帰りが遅い。
月に一度くらい、日曜日に仕事が入っている。
ある時期から急に出張が増えている。
そういう規則性や、行動のパターンが見えてくることがあります。
その瞬間に不倫だと断定できる、という意味ではありません。
ただ、頭の中だけで「最近なんか変」と考え続けるより、
実際に起きたことが並んでいる方が、自分自身も状況を整理しやすい。
それはかなり違います。
私は、メモを取る前に感情の方が先に走った
私は夫の変化に薄々おかしいと思っていて、出張や朝帰りに敏感になっていました。
連絡がないと怒ったり、何度も携帯にかけたり。
そして、財布や手帳、持ち物も気にするようになりました。
でも気持ちとしては、何かを見つけたいわけではなかった。
何もないことを確認したかった。
そんなパラドクス的な状態だったと思います。
ある日、携帯の履歴に、気になっていた女性の電話番号が残っていました。
「何これ?」
そう言って夫に画面を見せたとき、一瞬、表情がこわばった。
私はその変化を見逃しませんでした。
何かある。
そう直感しました。
そこからは、とにかく激昂して、混乱して、大声で怒鳴って、泣いて。
すごく簡単に言えば、修羅場です。
真実が知りたかった。
問い詰めて、問い詰めて、夫は覚悟したように本当のことを話し始めました。
本当の地獄は、分かったあとから始まった
不倫が分かれば、そこで終わると思うかもしれません。
私の場合は逆でした。
本当の不倫の地獄って、その後から始まった気がします。
夫と一生過ごすんだと思っていた。
離婚も不倫も、自分とは関係のない話だと思っていた。
だから、事実が分かったからといって、すぐに離婚するなんて考えられませんでした。
離婚したくなかった。
不倫相手に負ける気もなかった。
妻は私なんだ、という気持ちもありました。
生活は続きました。
でも、不倫前と不倫後では、世界が完全に変わりました。
何もかもが信じられない。
出会ってから今までのことも、将来の家族としての姿も、全部汚されたように感じる。
何も知らなかった頃が懐かしい。
でも、何も知らずにいた自分が馬鹿みたいにも思える。
知れてよかったのか。
知らないままの方が幸せだったのか。
答えのないことを、ぐるぐるぐるぐる考え続けました。
今なら、もっと静かに始める
今の私なら、あの頃の自分に、
「まず記録しなよ」
と言います。
問い詰めるのはそのあとでもいい。
離婚するか、関係を続けるか。
探偵に相談するか。
弁護士に相談するか。
そんなことまで、最初の日から決めなくていい。
まず、
何が起きているのかを、自分の目で確認できる形にしておく。
それだけです。
もしあとになって、探偵や弁護士などに相談することになったときも、
「なんとなく怪しいんです」
より、
「この頃から帰宅時間が変わりました」
「毎月このあたりの日だけ遅くなっています」
「休日出勤と言って出かけた日はこの日です」
と経過を説明できた方が、状況を伝えやすくなります。
だから私は、最初に派手なことをしなくていいと思っています。
まずはメモ。
すぐ答えが出なくてもいい。
気長に。
普通の日も、変だと思った日も。
淡々と残しておく。
それが、あとから自分を助ける材料になることがあります。
※この記事はMira自身の体験をもとに書いています。個別の法律判断や証拠の扱いについては、必要に応じて専門家への相談を検討してください。

